2023年のプロ野球ドラフト会議が10月26日に開催されました。
広島東洋カープは、青山学院大の常廣羽也斗(つねひろ・はやと)投手をドラフト1位指名し、入団交渉権を獲得しました。
東北楽天ゴールデンイーグルスと抽選のうえでの獲得、おめでとうございます!
今年は高校生139人、大学生172人の計311人がプロ野球志望届を提出しました。
球児達の夢と希望が詰まった運命のドラフト会議。
プロ野球の将来を担うスターが誕生する日を前に、12球団で最も早く、青山学院大の常廣羽也斗投手の1位指名を公表した広島。
その選択には、広島の戦略と大きな期待が込められています。
この記事では、常廣投手の出身中学と高校はいったいどこなのか、常廣投手は実は阪神ファンなのではないかとの噂があるが本当なのか、探ります。
さらに、常廣投手のプロフィールや実績と、広島が指名した理由とその将来について詳しく見ていきましょう。
広島の新井監督が当たりくじを引いた瞬間の常廣投手の表情にご注目ください!
さすが新井さん!交渉権獲得🌟#新井監督#ドラフト pic.twitter.com/w0gUQ5cYwv
— めいめい (@meimei_307) October 26, 2023
広島ドラフト1位指名「常廣羽也斗」投手とは?
カープから1位指名された青山学院大の常広羽也斗投手と、指名あいさつに訪れた新井貴浩監督です。https://t.co/HE5SG9gdoP #carp #広島 #ドラフト pic.twitter.com/VKbgOXzacJ
— 朝日新聞カープ担当 (@asahi_carp) October 26, 2023
今年、青山学院大は東都大学野球リーグで春秋連覇を達成しました。
常廣羽也斗(つねひろ・はやと)投手はその立役者です。
すらっとした細身の体型ながらも、肘の使い方がしなやかで最速は155キロ、力のあるボールを投げます。今季の神宮選手権での防御率はなんと0.00、日米大学野球でも活躍し、防御率は1.17と圧倒的でした。
あっさり塩顔の正統派、スタイルも抜群のイケメンですね!
2023年のドラフトの最本命といわれ、最初に広島カープが1位指名することを公表しました。
ドラフト当日には東北楽天ゴールデンイーグルスもドラフト1位で入札し競合、抽選の結果、広島カープが交渉権を獲得しました。
名前:常廣 羽也斗(つねひろ・はやと)
生年月日:2001年9月18日
出身:大分県大分市
身長:180cm
体重:73kg
投打:右投げ右打ち
ポジション:ピッチャー
経歴:豊府小学校(豊府少年野球団)、南大分中学校(大分シニア)、大分舞鶴高校、青山学院大学
常廣投手の好きな芸能人は、クリームシチューの有田哲平さんだそうです!
常廣羽也斗は南大分中学校、大分舞鶴高校の出身
常廣羽也斗投手は小学3年生から野球を始めました。
南大分中学校のときは、大分シニアに所属し、硬球を追いかけていました。当時はエースではなく3番手投手でした。
中学卒業後は大分県屈指の公立進学校(偏差値は68!)の大分舞鶴高校に進学します。推薦ではなく、一般受験をして入学しています。
常廣投手の高校時代の成績は、
1年夏は、背番号18でベンチ入りし、夏の大分県大会ではベスト4入りに貢献しました。
2年夏の県大会は、背番号1を背負い期待されながらも、2回戦で敗れてしまいました。
3年夏の県大会は、再び背番号1を付けて出場。2回戦で三重総合高校に0対1で敗れてしまいます。
高校3年間は、一度も甲子園の舞台に立つことはできませんでした。
中・高時代の常廣投手は、決してエリートと呼ばれる選手ではなかったんですね!
常廣羽也斗のプロフィールと将来性に迫る
常廣羽也斗投手は、青山学院大でエースとして活躍し、東都大学野球リーグでの成績は通算5勝1敗、防御率1.62。2023年夏に開催された日米大学野球選手権大会の日本代表にも選出されました。
11月の明治神宮大会準決勝では、富士大を相手に9回6安打3失点。142球を投げて完投勝利しました。
これまでの実績と将来性、ポテンシャルは高く評価されています。
155km/h右腕・常廣羽也斗選手。
— BULLPEN WATCHER(次世代の逸材発掘) (@LF1NextPlayers1) October 18, 2023
広島カープが1位を公言している逸材中の逸材。バランスの良いフォームから美しい軌道の直球でミットを鳴らす好投手。フォークとのコンビネーションも良く修正能力も非常に高い選手です。広島カープ獲得なら森下選手との2枚看板に。#常廣羽也斗 #青山学院大学 pic.twitter.com/8BT0XvSYcL
- 力強いフォームの投球: 常廣羽也斗投手は、最速155キロを誇り、フォームがしなやかで力強く、速球を武器としています。180㎝の長身から繰り出される速球は、バッターにとって非常に難しいものとされています。
- 速球の制球力: 速球だけでなく、制球力にも自信を持っています。コントロールが優れており、ストライクゾーンにボールを集める抜群の能力があります。
- 多彩な変化球: 常廣投手は、速球に加えてフォーク、スライダー、カーブ、チェンジアップなどの変化球を投げることができ、バッターを翻弄するためのバリエーションを持っています。
- 大舞台での経験: レベルの高い東都大学野球リーグでのプレー経験から、大学野球の厳しさとプロ野球への適応力を備えています。リーグ戦で優勝のかかった試合や大学選手権の決勝といった大事な舞台で能力を発揮し、勝ち切ってきました。豊富な経験とタフさを兼ね備えていることは、プロ野球での成功につながると思われます。
広島ドラフト早期の公表決定:なぜ常廣羽也斗が1位指名に?
広島は1位指名を公表して大成功したドラフト巧者
ドラフト会議では、指名選手を公表することも、非公表とすることもどちらでもよく、球団の戦略です。
広島は、逆指名制度が撤廃された2007年以降、これまでに8回、ドラフト1位を事前に公表しています。そのうちの5回、指名に成功しました。
公表して先手を打つことで、他球団に競合を避けて指名候補を変更させる狙いがあります。
2019年には、当時大学ナンバーワン投手といわれていた森下暢仁(明治大)の1位指名を公表、他球団がけん制し合うのをしり目に一本釣りに成功し、広島は会心のドラフトとなりました。
- 2009年(成功)今村 猛→単独指名
- 2011年(成功)野村祐輔→単独指名
- 2012年(失敗)森 雄大→2球団競合で抽選負け
- 2014年(失敗)有原航平→4球団競合で抽選負け
- 2016年(失敗)田中正義→5球団競合で抽選負け
- 2017年(成功)中村奨成→2球団競合で抽選勝ち
- 2019年(成功)森下暢仁→単独指名
- 2022年(成功)斉藤優汰→単独指名
常廣羽也斗へのスカウト絶賛評
ネット裏で視察した広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「最初は力んでいたけど、すぐに落ち着いてきた。フォークがやっぱり強み。ストーン!と落ちる元広島の永川のフォークを思い出した。メジャーの日本人投手もいいフォークがあれば打たれない。ロッテの佐々木朗希もストレートとフォークが中心のスタイル。腕の振りがよければ、ストレートとフォークだけでも打つのは難しい。将来はうちの先発の柱になってもらいたく、1位指名に決めました。体力があるし、球速、球質、球種を評価しています。(獲得できれば)中5日で先発で投げることをめざしてほしいですね」と語った。
引用元:スポニチ
広島カープは、今年の1位指名は異例の早期公表を行いました。
常廣羽也斗投手を「先発でも抑えでもいける。球の質もまだ伸びる。いろんな面で今年のナンバーワン」と明かしました。
その理由には、常廣投手の特別な能力と将来性にあると言われています。有望な選手が多いと言われる今年のなかでも、トップの投手との呼び声が高く、1位で競合するといわれていました。
・多彩な武器:最速155キロの直球と鋭いフォークを操る本格派右腕です。カーブ、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球も操ることができ、バッターに幅広いバリエーションでアプローチできる点が魅力です。
・将来性:22歳という若さがありながら、その成績や投球の安定感は、将来が非常に楽しみなポイントとされています。広島は、将来的にエースとして、先発で中5日で活躍してくれることを期待しています。
・球団の戦略:広島は、若手選手の育成に力を入れており、その一環として新たな逸材を迎え入れる戦略があると考えられます。指名選手を公表することで、ファンにもその期待を示し、球団の方針を示唆しているといえるでしょう。
指名後の記者会見コメント
ドラフト会議の10月26日は、母校の青山学院大でドラフトの推移を見守った常廣投手。
ドラフト1位決定後には広島の新井監督が訪れ、記者会見が行われました。
常廣投手から率直な喜びの声が届けられ、質疑応答、写真撮影が行われました。
常廣羽也斗投手のコメント
引用元:サンスポ
ー指名された感想
「ほっとしました。ドラフト1位を4年間、目標に練習してきたので、うれしいです」
ー気持ち
「広島カープが最初に公表してくれたときから、一番に評価してくれたチームに入りたいと思っていたので、うれしかったです」
ー新井監督へのメッセージ
「1軍の舞台でしっかり投げられるように、がんばります」
ー広島のイメージは
「ファンに熱量がある。あとは、新井監督は素敵な方、というイメージ。人間味がある監督。とても楽しみです」
ーどんな選手になりたいか
「楽天の岸投手や、広島の森下投手のようにストレートで空振りをとれるピッチャーになりたい」
ー目標
「1年目からチームの勝利に貢献できるピッチャーになれるよう頑張ります」
常廣羽也斗は阪神ファンだった
常廣投手は、幼い頃、父親に野球を教わりました。
父親の竜也さんは大阪の生まれで阪神タイガースファン、実は常廣投手も小さい頃は阪神に憧れていた時期もあったようです。
記者会見には、青山学院大のチームメイトの下村海翔投手と中島大輔選手も同席していました。
下村投手が阪神ドラフト1位の指名を受けた際、常廣投手は次のように声をかけていています。
常廣は「下村が『阪神にいきたい』と言っていたので、『良かったね』と言いました」と阪神を希望していたことを暴露。下村も「地元なので。行きたいと思っていました」と正直に明かした。
引用元:Full-Count
チームメイトの阪神指名を喜んで声をかけるなんて、常廣さん優しいですね!
苦楽を共にしたチームメイトとはプロの世界で対戦することになるでしょう。活躍が楽しみです。
まとめ
この記事では、常廣羽也斗投手の出身中学と高校はどこなのか、実は阪神ファンとの噂があるが本当なのか、探りました。そして、広島が指名した理由とその将来について詳しく見ていきました。
広島カープがドラフト1位指名を堂々と事前公表し、交渉権を獲得した常廣羽也斗投手。
広島は過去にも事前に公表し、単独指名を成功させたことがありましたが、今回も1位候補に入れる他球団をけん制し、指名を控えさせる狙いは見事に成功しました。
常廣投手は、南大分中学校、大分舞鶴高校の出身です。
中学高校時代は、決して野球エリートと言われるような実績はなく、青山学院大学でその才能が開花しました。
父親が阪神ファンだったことから、自身も阪神ファンだった時期がありますが、広島からドラフト1位指名され、笑顔で「大分県の人たちを勇気づけられるような活躍をしたい」と応えた姿には頼もしさを感じました。
今シーズン惜しくも優勝を逃した広島にとっては、常廣投手の交渉権の獲得、入団は来季の飛躍につながることでしょう。
今ドラフト最大の目玉ともいわれる常廣投手が、その期待に応え、プロ野球界を背負って立つことを期待しています。
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